むさしの学園は、寺子屋に範を求めて創立されました。

寺子屋というと、座敷にお師匠さんが座り、対面に子ども達が10人か、20人ほど座って、読み書きそろばんというような学びをしている姿が思い浮かぶのではないでしょうか。

 

江戸時代から明治維新を経て、明治、大正、昭和と時が進む中、子ども達に求められる素養は、どんどんと変わってきました。

かつてのように、「読み書きそろばん」だけでは十分ではないでしょう。

時は平成を過ぎ、令和となった今、何が必要か。

それは、まず、教師が子ども達個々の状況を把握すること、そして子どもが自分の意志ですべきことに取り組めるよう励ますことです。

 

小学生という人としての基盤が育まれる時期。

まず、生きていくための土台・根幹をしっかりと養う必要があります。

そのために、教師は子ども達個々の取組みを常に横にいて感じ、自然に把握していることが求められます。

それがあるからこそ、子ども達は、「読み書きそろばん」にも精を出すことができますし、現代的に求められる学びや経験にも向かうことができます。

 

であれば、なおさら、少人数の環境であることは重要です。

特にむさしの学園には、職員室がありません。

教師は、常に子ども達と共に過ごしていますから、より把握もしやすくなっています。

これからも、むさしの学園では、少人数の環境を活かし、丁寧に子ども達と関わっていきます。

<校長ブログ094>少人数の寺子屋の意義とは