休み時間、教師は引っ張りだこです。

 

ある時は、

「先生!事件発生!田んぼの水に足入れちゃったぁ!」

「○○ちゃんが泣いている!」

「あっちで喧嘩が起きている‼️」

 

次の授業準備をしていると、教師を呼びに来て

「早くー!」

と急かします。

 

子どもの靴に新聞紙を詰めて干したり、靴下を干したり、なだめたり、けんかの仲裁に入ったり…

 

今を力いっぱい生きている子どもたちの休み時間はハプニングがいっぱいで、教師にとっては、一息つく暇もありません。

 

また或る時には

 

「先生鬼ごっこしよう」

「一緒に鉄棒しよう」

「縄跳び何回とべるか数えていて」

と誘いに来てくれます。

 

広い校庭で、すばしっこい子どもたちを追いかけたり、鉄棒の技の練習につき合ったり、体育で取り組んでいる縄跳びのアドバイスをしたり。職員室がないむさしの学園では、教師はいつも子どもと共にいます。

 

一緒にいるからこそ、教師は勉強面だけでなく、生活面や友人関係の変化に気づくことができます。

 

また、課題に対して練習を重ね、日に日に上達する子どもたちの成長を目の当たりにすることができます。

子どもたちの持っている力に驚き、尊敬の念を持つことさえあるのです。

職員室のない学校の先生は、休み時間をどう過ごしているか。