校長からのメッセージ

創立の精神は、今迄も、そしてこれからも受け継がれていきます。
大学時代は、社会福祉を専攻。
大学卒業後、児童養護施設
「東京家庭学校」に児童指導員として勤務。

その後、小学校、および幼稚園教諭免許状を取得。

1965年からむさしの学園小学校に勤務し、1981年教頭、2002年に校長に就任。

国際基督教大学教会教会員。
府中市手話講習会修了。
1924年に創立された本校は、80回目迄の卒業生の合計が2779名しかいない、まことに規模の小さな学校です。
学園の小冊子「田園の教育」創刊号(大正14年発行)には、創立の精神が載っています。
「むさしの学園が生まれましたわけ」という文章がそれです。

そこには、

◎ 大自然はあたたかい懐をひらき、あまねき日の光と澄み切った空気の母乳を、豊かに与えて惜しみません。
   野の花・森の小鳥、その親しき友となるのです。大地への愛着、そこに人間としての正しき使命が育まれます。
   野にこそ詩があり宗教があり、ほんとうの音楽があり絵画があります。
   「広い大空のもとへ出て、自然の教えをお聞きなさい」というトルストイのひと言の実行は、教壇上の数万言にまさると思います。

◎ キリスト教の信仰に基づく、愛の翼で引き出す教育
◎ 松下村塾を理想とする、磨き合う寺子屋式人格教育
◎ 可能な限り個別の進度に合わせた指導を基本とする教育
◎ 心を自由にする音楽や美術などを重視、芸術味ゆたかな教育
◎ 掃除や園芸などを通して労働に慣れ親しみ、心を培う教育
◎ 自学独創を本体とする、子どもの力を天にまで伸ばす教育
◎ 日光を浴び大気に身をさらす、徒歩主義による健康第一の教育

◎ このような教育に専心し、子どもらと教師とは、全日、あたたかき友となって暮らしたいのであります。

という文章が載っています。


現状維持は緩やかな衰退につながっていきますから、どのようなことであっても、時代の要請に応じて変わります。
ですが、決して変わらない根幹の部分があります。創立の精神です。創立の精神は、今迄も、そしてこれからも受け継がれていきます。

学園は、「イジメのない学校」と言われています。イジメが起きにくい学校なのかもしれません。
もし、それがほんとうならば、
「どの教師でも、児童一人一人に名前で呼びかけることが可能な小規模校」で、
「教師は教室に出勤し、休み時間も掃除の時間も、子ども達と共に」過ごし、
「お昼には、専科の先生も教室に入り、子ども達とお弁当を一緒に」いただく毎日だからかも知れません。

否が応でも、朝から晩まで共同生活をする臨海学校では、一週間、教師は子ども達と共に食事をし、同じ部屋で寝起きします。
そういう生活も、子どもと教師との距離を縮め、子ども同士の絆を強めているのだと思います。
これらのことが、イジメが起きにくい大きな要素になっているのだと思います。