以前、ネット記事で、灘高校の先生(確か、数学の先生だったと思います…)が、

「灘の学生は、高2で自分たちを超える」

というような話をされていたのを読んだことがあります。

 

「教師」という立場の権威をかざして、学生を下に見るのではなく、一人一人の力量を尊重する、信頼する姿勢に魅力を感じました。

 

さて、むさしの学園はどうでしょうか。

そんな記事を書こうと思っていたら、ちょうど、昨日、休み時間の教師の過ごし方について記事が出て、私の思いが書かれていたので、タイミングが整っているな、と驚きました。

 

昨日の記事では、職員室のない学校である、むさしの学園の教師は休み時間も子どもと過ごしています。

一緒に遊び、けんかの仲裁をし、トラブルの解決をし、時には洗濯もします。

それだけ、同じ時を子どもと過ごしているからこそ、子ども達一人一人の中にある魅力、能力に気づき、敬意さえ抱いてしまう。

 

これは、私もまったく同感です。

そう考えると、むさしの学園の子ども達は、小学1年生から教師を越えているのです。

 

目に見える成績、成果に敬意を持つとは限りません。

あるいは、友達への優しさや気遣いに対して、とも限りません。

縁あって、ともに過ごすことになった子ども達、一人一人の中に秘められた魅力、その種に気づく瞬間は、私にとって、とても豊かで、幸せなものです。

<校長ブログ008>灘の学生は高2で教師を超える。むさしの学園の子どもは?