むさしの学園の教師たちは、一生懸命です。
中でも、私が校舎、校庭を歩いていて、いつも誇りに感じるのは、休み時間の教師です。
授業で終わりきらなかったところがあるなら、子どもの横に座って、付き合っている姿を見ます。
そして、外に目を転じれば、子ども達と混じって、心の底から遊んでいる姿があります。
創立者・佐藤藤太郎先生は、大正15年、田園の教育に、次のように書かれています。
教育は、結局は、方法では駄目である。力のある人格者が、真剣に全力で打ち込んでかかる。時に、初めて、見るべき成果を収め得るのである。
私どもは、まだまだ、力のある人格者などではありません。
しかし、「真剣に全力で打ち込んでかかる」ことについては、むしろ、休み時間にこそ、その真価が表れていると感じます。
教育の実を上げるとは、目に見えてわかりやすい成果を出したり、行事などで結果を残すことだけではありません。
子ども達一人一人が、それぞれに与えられた賜物を磨き続け、自己効力感を持って毎日を過ごすこと。
それこそが、真の教育の実なのではないかと、私は考えています。
学園では、その基盤たる精神と習慣、基礎力をつけていきます。
そして、それを支えるのが、子どもの横に、常にいる教師です。
<校長ブログ012>学園の教師たちの何が誇りか。