聖書 コリントの信徒への手紙 10章 13節
「あなたがたを襲った試練で、人間として耐えられないようなものはなかったはずです。神は真実な方です。あなたがたを耐えられないような試練に遭わせることはなさらず、試練と共に、それに耐えられるよう、逃れる道をも備えていてくださいます。」

 

お話

4月30日・木曜日、映像礼拝16回目の朝です。今日も、気持ちのいい朝です。そして、今日で4月が終わります。本当に早かったなと思います。皆さんは、どう感じているでしょうか。

さて、今日は、学校の臨時休校が伸びることについて、お話します。

おとといの夜、おうちの方にメールでお知らせした通り、臨時休校を5月31日まで伸ばすことにしました。それは、生徒の皆さん、おうちの方々、先生達、学園に関わる人たちと、その大切な人々を新型コロナウイルスの感染から少しでも守るため、そして、感染しても、可能な限り、それを拡げないためです。

この間、学校からは、引き続き、勉強するプリントやノートなどを担任の先生から送りますから、皆さんはそれに取組み、学校に送り返していただきたいと思います。

そして、今、先生達は、先日、やってみたようなZoomを使った取り組みの準備も進めています。これは、皆さん、全員が参加できるとは限りませんので、参加したり、活用したりできる人が、できる範囲で、ということで、お願いしたいと思います。

私たちは、いろいろな面で、大変な状況に置かれています。先ほどの聖句では、試練について書かれていましたが、今、私たちの向かうべき試練は、私たちのすべきことに、落ち着いて、誠意を持って、集中して、取り組めるかどうか、ということではないかと私は思っています。

私たちの身の回り、日常には、いろいろな誘惑があふれています。特に、家で過ごす中で、勉強もやり、規則正しい生活を送る、というのは、相当、難しいことだと思います。すべきことをしない言い訳、すべきでないことをする言い訳は、学校での毎日以上に、溢れていることでしょう。

「こんな大変な時なんだから!」

その後に、何を続けるでしょうか。こんな大変な時なんだから、ちょっと甘いものを食べてもいい。確かにそうだと思います。しかし、それが毎日になっていないでしょうか。

こういう中ですから、たった数分の勉強だとしても、自分が、自分の力で、何かに取り組むことができたなら、それは、自分で、自分を認めてほしいと思います。

一気に何時間も勉強しよう、など、あまり大きな目標を立てずに、小さいことからでかまいません。守れそうな、自分でもやれそうな目標を立てて、少しずつ、取り組んでほしいと思います。

ここで、皆さんから届いたメールを1通紹介します。

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校長先生、いつもありがとうございます。
ぼくが考えた、ぼくを助けてくれているものについて報告させてください。
ぼくは、全ての生き物によって助けられていると思います。 なぜかというと、毎日の食べ物も、紙や机も、今、関わっている人々も、今まで色々な国で出会った人もみんな地球の大事な生き物だからです。
だからぼくは命を大事にしたいと思います。
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本当にそうだと思います。私たちは同じ地球の上で、一緒に暮らしています。助けられて存在し、誰かを助けているのだと思います。

今日、皆さんが一生懸命、取り組んだ何かは、まわりまわって、誰かの助けになるのです。お互い、それぞれの与えられた持ち場で、明るく、前向きに過ごしましょう。では、今日も希望を持って、一日を過ごせるよう、祈ります。では、明日の朝、会いましょう。

第16回 映像朝礼の話